3月31日 木曜日
今でも両腕はバーベルで鍛えている。首や肩もマッサージ器でほぐしている。ナニもバーベルで軽く叩いたり、マッサージ器を当てたりして刺激している。おかげで今朝も立派にモッコリしていた。やっぱり刺激は大切なものだと思う。う〜む、衰えた筋肉や神経も刺激すると復活するんだろうか。復活まではいかなくても、衰えた筋肉や神経をカバーしようと、体のどこかが発達するらしい。人体のメカニズムというのは不思議で、実にうまくできているものだ。
3月30日 水曜日
なんだか、今日はとても眠い日だった。「春眠、暁を覚えず」とは、このことか。夕方近くになって、頭がスッキリした。
車椅子を初めて作った人ってのは、俺たちにとっては神様みたいな存在だよな。もしも車椅子が存在しなかったら……。発想の転換なのか。それを電動化してしまうとは。まさに「頭いいんじゃないの？」 この先、どんな車椅子が出て来るだろう？ 声だけで動く車椅子、体重をかけるとその方向へ移動する車椅子……楽しみだ。
3月29日 火曜日
今のところ、1人部屋同様だから。昨夜は、どうせ12時の巡回まで来ないだろうと思い、個人用のカーテンも閉めず、パソコンでエロDVDを見てしまった。しまいにはズボンもパンツも下ろして、モッコリのし放題。あんな姿を女の職員に見られたら……。
事務所の前に飾ってある、俺の詩をリニューアルしてもらった。はたして何人の人が気が付いてくれるだろう？ やっぱり、すぐ気が付く人は、気が付くし、そうじゃない人は、それなりに……。それでいいのかも。
3月28日 月曜日
昨夜は新しいルームメイトの声で、何度も目が覚めた。タフな奴だ。昼間も起きていて、夜も声を上げているのか。今朝の目覚めが悪かった。
風邪は完全に抜けたようだ。回復が遅くなっているのは、年のせい？ しかし、気温の差が大きいわね。一雨ごとに春が近付いてくるのね。俺の頭の中は、いつも春だけど。誰か、俺のハートも春にして……。
3月27日 日曜日
夕食前にウンコがしたくなり、トイレの便座に座らせてもらった。すぐにウンコは出て、ウォッシュレットでケツを洗って、再び職員を呼んで車椅子へ座らせてもらった。その座りが浅かった。フイにクシャミが出て、ズルッとケツが落ちてしまった。車椅子の足を乗せるステップが立ててあったので、まともにケツを打ち付けてしまった。声にならない悲鳴を上げていた。職員が来て、状況を説明しろと言われても、あまりにもアホらしくて、答えられなかった。ドリフのコントみたいなことをやってしまった俺って、いったい……。
3月26日 土曜日
居室変えだった。みんな、大変そうだった。俺がいる居室は、俺だけが変わらなかった。この施設に入所してから、ずっと同じ居室にいる。風邪がまだ抜け切っておらず、ゆっくり寝て八日と思ったのだが、ガタガタ、ドッタンバッタンやられて寝ていられなくなり、つい起き出してしまった。看護婦さんたちに文句を言われるかと思っていたのだが、ぜんぜん言われなかった。で、静かな居室に戻った。どんなに待ちわびたことか。ありがたや、ありがたや。
3月25日 金曜日
風邪を引いてしまい、丸2日間も寝込むハメになってしまった。バカは風邪を引かないというが、今はバカだから風邪を引くのか。支援員と出掛ける前から、体調を崩していたことを知らなかった人が多いから、その支援員に移されたみたいに誤解されている。それを否定もせず、むしろあざ笑っている俺って、いったい……。
3月22日 火曜日
男の支援員に連れられて、電動車椅子のテストをしに水戸へ行った。テスト会場へ出向く前に、まずは腹ごしらえ。2人でココスに入った。俺は30ｃｍもあるピザを注文したのだが、半分ほどでリタイヤ。もったいなかった。持って来ればよかった。いよいよテスト会場へ。もっと複雑な動きをやらされるんじゃないかと思っていたら、単純な動きだけで終わった。テストの結果は後日らしい。合格していれば、ニューマシーンは補助で買ってもらえる。不合格だったら、全額を自腹で払うことになる。はたして幸運の女神は、どちらに微笑むだろう？ 不安と期待を胸に、今から「米のジュース」を飲もうとしている俺って、いったい……。
3月21日 月曜日
今朝はベットアウトするのがつらかった。体が異様にだるくて、咳まで出ている。朝食もあまり食えず、せめて明日まで持たせたい……そればかりを考えていた。職員の朝礼が終わった後、食堂の暖かい場所で、ゆっくり休んでいた。昼食近くになって、ようやく楽になったようだ。こんなことで明日は大丈夫なんだろうか。不安と期待を胸に、今から「米のジュース」を飲んで、早く寝てしまおう……。
3月20日 日曜日
あさっては水戸に電動車椅子のテストしに行く予定。寮母さんたちには知らされていなかったようだ。どんなテストなんだろう？ ちょっとワクワク。男の支援員は体調が悪いらしく、女の支援員と行けそうな気配だ。思わず心の中で叫んだ。ラッキー！ これはもう、鼻がつまろうが、ノドが痛かろうが、体が熱っぽかろうが、絶対に合格して、自分用のマシーンをゲットしなければ。
3月19日 土曜日
昨夜は「米のジュース」を２パックも飲んだ。夜勤の職員は、ぜんぜんノータッチだった。やっぱり「知らぬが仏」だな。昼間も飲酒日で飲んで、今も2パックを飲んだところ。ホロ酔い気分で、これを書いている俺って、いったい……。今日は、これで終わりにしよう……。
3月18日 金曜日
昼食を終えて、すぐに車椅子のバッテリーの充電を開始してもらった。満タンになるまで、2時間ほど。風呂の順番が来るまでには終わるだろうと思っていたら、終わらなかった。呼びに来てくれた職員に、車椅子を手動にして風呂場まで押してもらった。風呂に入っている間に、充電が終わって、職員にバッテリーを持って来てもらった。もう一つ、バッテリーがあったら……。
洗面所で歯磨きしていたら、昔のことを言っていた職員がいた。黙って聞いていたら。「知らぬが仏」ということわざを思い出した。この日記を見ない職員は、まさに「知らぬが仏」。
3月17日 木曜日
昨夜は消灯過ぎまで、リハビリ室のパソコンでエロ画像を見ていた。夜勤の職員たちに怒鳴られてしまった。怒られるのをわかっていながら見ていた俺って、いったい……。部屋に戻ってからもパソコンを起動。お菓子の「フライドポテト」を食いながら、バーチャルな星空を見ていた。フッと、また新しい詩が浮かんだ。今日になって、作成・アップした。なんだかパターン化したな。いったい誰を想って書いたんだろう？ 将来にできるかも知れない彼女か？ むなしい期待だな。ここをクリックして、どうぞ。誰か、ハートのケアもやって……。
3月16日 水曜日
消防訓練で、またタンカで運ばれ役をやらされた。もうプロだな。フッと考えてしまった。1980年代から地球の平均気温が上がっているそうだ。オゾン層の破壊などで、地球にまともに紫外線が降り注いでいるという、いわゆる地球温暖化が進行しているという。地球が暖まるということは、北極や南極の氷が溶け出すんじゃないかと……。もしも両極の氷が溶け出したら、日本列島は完全に海の底……という。エベレストの頂上も沈んでしまう計算になるらしい。これは、あくまでも予想であって、今は偉い科学者たちが頭をひねっているようだ。でも、怖い……。
3月15日 火曜日
昨夜のうちに、また新しい詩を作成した。今日になってアップしてやった。これだけ多数の詩を書いていて、自分が「これだ」と思う詩は、5〜6編しかないのは、どういうことだろう？ 今日、アップした詩は、その中に入るぞ。お勧めしますよ。ここをクリックして、どうぞ。四連発だぞ。もうしばらくは書けないと思う。
廊下に展示してある額に入った詩も、変えてくれるというんで、印刷して持って行ったら、その職員はお帰りになった後だった。まぁ、いいか。
3月14日 月曜日
このごろ、なぜか頭が冴えちゃって。また新しい詩を作成・アップした。今月は三連発。いったい、どうしたんだろう？ 何かに取り憑かれたかな？ これも、ある女の人を想いながら書いたのよ。俺なんかが一緒にいても、何の頼りにならないけどね。それをわかっていて書いている俺って、いったい……。ここをクリックして、どうぞ。次の作品のヒントを得たぞ。近いうちにアップしてやる……。
3月13日 日曜日
昨夜も「米のジュース」を一気に3パックも飲んでしまった。もうすぐ巡回に来るというのに、酔っぱらってしまい、空になったパックを出しっぱなしで、じゅうたんの上に横になっていた。巡回に来たのは、男の職員だった。あぶねぇ、Nさんだったら……。とてもヤバかった。
ICシステムも進歩しているのね。アメリカでは、自分の指紋だけで買い物ができるスーパーがあるらしい。そのうち日本にもできるかも。
3月12日 土曜日
昨夜は「米のジュース」を3パックも飲んでしまった。12時の巡回に来た職員に、起きているところを見られてしまった。かなり酔っぱらっていた。飲酒日で昼間も飲んで、今からも飲もうとしている俺って、いったい……。苦手なNさんが夜勤だから、早くベットインしなければ……。
「綿帽子」をジョーク半分に、いちばん若い女の職員のために書いたと見せたら、印刷してくれと言われて、渡してやった。わけもなく、無意味にからかってしまった俺って、いったい……。逆襲されるかも。
3月11日 金曜日
昨夜に録画した「優しい時間」を見ていたら、なぜかジーンとしてしまった。いいドラマだ。
近い将来、「マイクロバブル」という泡で、人体にメスを入れることなく、がん細胞を焼き殺せるようになるという。夢のようなことが、できるようになるのか。これだけ医学が発達しているというのに、脳性マヒの研究はされてないようだ。障害の進行を遅らせることはできても、くい止めることはできない。俺も、いつかは首をやられる。早いのか、遅いのか。誰にも止められない……。
3月10日 木曜日
早いものだ。この施設に入所して、今日で12年目になる。入所した当時の方が生き生きしていた……と、よく言われていた。あの頃は若いパワーがあった。今はパワーダウンしたなぁ。あと何年、この施設のお世話になるんだろう？ 電動車椅子のテストを受ける日も、ようやく決まったし。また新しい詩を作成・アップした。今度は、ある女の人を想いながら書いてしまった。俺なんかが好意を持っても、どうしようもないけどね。今ごろ、これを読んでいるかな？ ここをクリックして、どうぞ。むなしいものだ。
3月9日 水曜日
風が冷たく感じたけど、日差しは暖かかった。今年の桜は開花が早いようだ。無駄なのはわかっているけど、誰か、俺のハートを春にして……。
夕食を食っていたら、長い時間、車椅子に座っていたせいか、ケツが痛くなってきた。我慢して食い続けたのだが、耐えれば耐えるほど痛みが増加してくるようで……。耐え切れなくなり、夕食を残して、部屋に戻って車椅子から降りたとたん、痛みが消えた。座布団の効力が弱くなったか……。
3月8日 火曜日
今日は、とても暖かかった。車椅子で外をブラブラしても寒くなかった。春が近付いている……。あと1ヶ月もたてば、桜が咲く。今年は早いのか、遅いのか。そんな中で、また新しい詩を作成・アップした。今度の詩って、いったい誰を想いながら書いたんだろう？ 自分でも、よくわからないのだが……。将来、できるかも知れない彼女のために……。できそうもないけど……。まぁ、ここをクリックして、一読してみて下さいませ。後世に残るかな？
3月7日 月曜日
食堂でニュートンを読んでいる間に、歯磨きに使っているコップを消毒してくれたようだ。洗面所に俺の洗面器があったことを、すっかり忘れていた俺って、いったい……。洗面器なんか使ってないもので。
車椅子のバッテリー、充電が満タンになるまで2時間ぐらいかかる。4時近くに充電を開始したもので、夕食までには充電が終わらなかった。車椅子を手動にして、職員に食堂まで押してもらった。夕食を食っている間に、職員にバッテリーを持って来てもらった。とても助かった。
3月6日 日曜日
ニュートンが面白くて、食堂で夢中になって読みあさっていた。近い将来、薬の副作用がなくなるかも知れないという。ヒトゲノムも解析され、DNA鑑定も盛んになってきたようだけど、DNAよりもRNAを見直しているらしい。生命を操っているのは、DNAではなくて、RNAではないか……という。今、その研究を続けているそうだ。ミトコンドリアを動かしているのも、もしかしたらRNAなのかも。
3月5日 土曜日
電動車椅子に乗るようになってから、夜中のウォッシュレット遊びができなくなってしまい、ケツが夜泣きしているようだ。昨夜は苦手なNさんが夜勤だったにもかかわらず、11時過ぎまでパソコンで、バーチャルな星空を見ていた。「かきもち・のり塩」を食いながら……。横に女がいたらなぁ……と、いつものように「むなしい空想」をしながら……。
車椅子に乗って操縦していると、なぜか「ルパン三世のテーマ曲」のリズムに乗ったような感じがする。もうちょっとスピードが出せるといいのだが……。
3月4日 金曜日
朝一番に部屋のカーテンを開けてもらって、外を見せてもらったら、真っ白な銀世界。朝食を終えて、まだ降り止まぬ雪の中を、車椅子で滑走してしまった。なんとも気持ちのいいものだ。その光景を看護婦さんが見ていたようだ。「雪合戦する相手もいないで、さびしいね」だって。グサッ……。反論できなかった自分が情けなかった。誰か、フォローして。ハートのケアもやって。無駄だとわかっていて書いている俺って、いったい……。
3月3日 木曜日
昼食前に食堂の中にいて、廊下で昼食を食うハメになった。しかも、掲示板の前で……。しかし、食うのが異様に遅くなった感じ。
夕食前に、尿を尿器で終わらせた。いつものように、自分で尿器の中身を空にしようと、トイレまで持って行って中身を捨てた。水を流そうと、車椅子の前輪で床の上のボタンを踏もうとした。いつもなら、うまく踏めるのだが、今日に限って、なかなか踏めなかった。結局、10分近くもトイレの中で、無駄なバッテリーを浪費していた俺って、いったい……。手を伸ばして、壁側のボタンを押した方が早かった……。
3月2日 水曜日
水戸養護学校を卒業して、今日で21年目になる。もう21年なのか、まだ21年なのか……。卒業する前に、クラスメイトたちと文集を作った。その中に「20年後には嫁さんをもらって……」とか書いた記憶がある。う〜む、あの頃と変わってないのか、俺は。嫁さんどころではなくなっているな。確か、「30年後には金持ちになって……」とかも書いたっけ。あと9年後。はたしてどうなっているだろうか。
2005年3月1日 火曜日
なぜか昨夜は異様に体がだるかった。検温してみたのだが、平熱だった。早めにベットインして、グッスリと熟睡した。今朝になったら、だるさが消えていた。目が覚めた直後に、チェック表を持って来いだと？ チェック表なんぞやってられっか……と職員の前では言えない俺って、いったい……。これを職員が読んだら同じことではないか……。
風呂では久々にのぼせてしまった。しばらく動けなかった。今、カレーパンを食って、反省しているところ……かな？