ピエロ

何をしているのだろう
いつも失敗ばかりして
どこへ行くのだろう
いつも手探りして
一見すると
おどけているけれど
熟練した技や
高度なテクニックを感じさせる
見かけよりも
中身を大切にしたい
笑いを誘うピエロのように


嬉しい時に嬉しいと
悲しい時に悲しいと
ハッキリ言えるような
そんな人になりたい
どんな時にでも
明るい笑顔を浮かべていられるような
そんな人になりたい
どんなに道が険しくても
前向きで歩き続けられるような
そんな人になりたい
自分を信じながら
不思議なさわやかさが残せるように
風鈴

目に見える形よりも
目に見えないものの方が
どんなに純情で
どんなに壊れやすいことか
目に見えないからこそ
大切にしたいものがいっぱいある
下手な言葉に惑わされず
真心で語り合いたい
誰かの心に
優しく風を送ってあげれば
涼しい鈴の音が聞こえてくるはず
自然の風に鳴り響く風鈴のように


広い海原で
小さい船がゆったりと航海している
別な船に傷つけられたり
嵐の波に呑まれそうになったり
それでも
自力で舵を取りながら
帆を進めて行けばいい
心の港を目指して
船体はボロボロでも
より大きな航路が待っているのだから
まぶしい光りに包まれるように
ブランコ

何の変哲もない毎日が
ゆるやかに過ぎて行く
人との触れ合いの中で
何かを感じ
何かを学び取っていたい
同じことの繰り返しのようでも
気持ちの持ちようでは
周りの景色さえも変わって見えるはず
初めての感動を大切にすればいい
子供の頃に遊んだブランコのように


いろんな本がある
大きさや色は違うけど
ページをめくれば
それなりの文字が見えてくる
どうせなら
人とは違った文字を
違った形で刻んでいきたい
生きてきた厚さが伝わるように

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